FC2ブログ
  1. 無料アクセス解析

何年か前の話。


奴隷を連れて食事を愉しもうと、ある一軒の店。


小さなエスカレータを使って上がると、その店はある。


予約名を告げて、

薄暗いエントランスから迷路めいた通路を案内してもらい、

暗がりの中の個室に到達した。


岩をくりぬいたような造形の小部屋は、おのおの独立しているから、プライバシーが保たれている。



瑞穂は、「素敵なお店ですね」と言った。


テーブルに、90度斜めに向き合って座る形で、自然とお互いの距離は近くなる。

近くはあるが、最大限、瑞穂は遠慮がちに私から少し離れて座った。


テーブルの上には小さな蝋燭があり、表情が微かに分かる。

いきなり近くに座ることなどしない控えめな行動は、見ていて繊細な気持ちを感じる。

笑顔とは裏腹に、瑞穂は少し緊張しているようだった。



ひととおりの注文をしてしまえば、あとは普通の会話が弾む。

仕事のこと。趣味のこと。

色々な話題に転がる。

ただし、ときどき際どい話しを織り交ぜてみる。



そんな際どい話しをしていても、徐々に瑞穂の緊張がほぐれてくる様子が分かった。

なぜなら大胆に私に視線を絡ませることが多くなるから。


それでもあくまで控えめに。

それが色香を漂わせているように感じた。

瞳の奥が何かを求めているような瞳だった。



一時間ほど経った後、化粧室に立つ女の背後から、私は唐突に命じた。


はしたない内容。

下着とストッキングを脱いでくるように。


女はそんな言葉を待っていたかのような顔で、はい、と返事をした。



化粧室に行き戻ってきた奴隷の表情は先ほどとは違い、さらに色気を纏っている。

美しい表情だ。

暗い小部屋だったが、短いスカートから生々しい脚が伸びている。




少し肌寒い室温だっだので、

「寒いか?」ときいてみる。

女は首を横に振った。いいえ。


少し間を置いて「熱いか?」ときいてみる。

女は躊躇った後、小声で「身体が熱いです」と言う。



瑞穂のぴったり揃えられた脚の間に、私は足先を滑り込ませると、

強制的に両脚を開けさせた。

暗い個室のテーブルの下で、瑞穂の脚は広げられる。

つい閉じようとする彼女に対し、軽く足先でふくらはぎを蹴る。

びくんと身体を震わせて、タイトスカートギリギリまで広げつづける。

「そのまま、その状態でいなさい」




そういう時間は、

SM的な派手さはないけれど、とても淫靡な匂いがあると思う。


私からすれば、鞭を打っているときと変わらぬ心情になる。

物理的な快楽を与えずとも、瑞穂は体温を上げ、軽く汗ばんでいた。




手を握ると、強く握り返してきた。









ページトップへ戻る
関連記事